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【イベントレポ】キム・コッピ、映画「つむぐもの」で演技の醍醐味を経験…舞台あいさつで語る

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 1月27日(水)東京・スペースSF汐留にて、韓国女優キム・コッピが出演する映画「つむぐもの」の完成披露試写会が開催された。  本作は、これまで北野武や市川崑などの作品に出演し存在感を放ち続ける石倉三郎の初主演映画。共演するキム・コッピは、2008年映画「息もできない」で不遇な家庭環境に置かれ傷つきながらも、強く勝ち抜こうとする女子高生ヨンヒを好演し、2009年に各映画賞を受賞。日本映画にも出演している注目の映画女優である。  日韓国交正常化50周年を迎えた2015年、舞台となる日本の福井県と韓国、扶余(プヨ)郡で撮影されていることでも話題の映画だ。  完成披露試写会前には舞台挨拶が行われ、主演の石倉三郎、キム・コッピ、監督の犬童一利、森永悠希、宇野祥平、日野陽仁、さらに主題歌を担当した城南海らが登壇した。  赤いジャケット姿で登場した石倉三郎は「剛生役を演じました。石倉三郎です。試写を見ました。手前味噌ですが、思った以上に感動しています。今日はごゆっくりとご鑑賞いただきたいと思います」とあいさつすると、ゴールドのミニドレスで登場したキム・コッピは「撮影が昨日の事のように思い出され、また、はるか遠い昔のことのようにも思えます」とし「今日完成し、みなさんに観て頂くということで、胸がときめいています」と心情を語った。  監督を務めた犬童一利監督は「丁寧にみんなで作った映画です。自信をもって皆さんにお届けできる作品になりました。これから公開に向けてみんなで一丸となって頑張っていければと思っています」と真摯に伝えた。  俳優人生50年で映画初主演を果たした石倉三郎は本作で頑固一徹な和紙職人、三田村剛生を見事に演じきり、高い評価を得ている。剛生役について「介護を受ける側の切なさというか、年齢から臨場感を持って、役に臨みました。こんなに身近な題材で演じられたことにものすごく感動しています。和紙職人で、手漉き和紙に命を懸けた剛生の持つ頑固さは良くわかるので、演じ易かったですね」と振り返った。  犬童監督は「剛生のイメージはかなり固まっていました。職人として孤高の存在であるということを剛生に求めていたので、石倉さんにオファーさせて頂きました。石倉さんには話し方など本読みの時からご苦労掛けましたが、出来上がった作品を観たら、正しかったと確信しました」と石倉三郎の起用について述べた。  ヨナ役を演じたキム・コッピは「今回は本当に素晴らしい俳優のみなさんとご一緒できたことだけでもうれしいと思っていました。そして何よりも石倉さんと共演できて本当にうれしかったです。撮影期間は2週間でしたが長い時間みなさんと撮影したような気がします。そして、劇中で感じていた“情”をまだ感じています。石倉さんにお会いした時はまるで剛生に会っているような“情”がまた甦ってきました」と石倉三郎との劇中での絆を感じさせ、「犬童監督も演出が本当に見事で演技指導も上手で、そしてキャラクターの方向性や感情ラインも上手く示してくださいましたので楽しく演技できました」とチームワークの良さを感じさせた。  また、石倉三郎はキム・コッピとの共演について「言葉が通じなかったんですが、心というか、気持ちがあれば(会話が)成立するんですよね。不思議な経験でしたね」と共演した心情を明かした。  撮影現場は本当に楽しかったというキム・コッピは「監督が俳優の皆さんを引っ張って行って下さり、コミュニケーションを上手くとれるようにして下さったので演技をしていてもとても楽しくて、演技の醍醐味を経験しました」と笑顔を見せた。  和紙職人見習い・宇野春一役の森永悠希は「出演者の中では最年少ですが、監督から『そのままでいいですよ』といわれたので、素のまま演じました。素敵な作品に出演させて頂いたことを感謝しています」と劇中でみせた魅力的な笑顔を披露した。  和紙組合理事長・石川昭を演じた日野陽仁は石倉三郎とプライベートでも付き合いがあると明かし「神社での二人でのシーンは石倉さんと自分だと思いました。『これ芝居か? 』みたいな感じでした(笑)」と話し、福井県出身の日野陽仁が石倉三郎に方言指導もしたと打ち明ける場面も。  介護施設長・山下幸平役の宇野祥平は「実際の介護施設で撮影したので、自分の中にあった介護の仕事という先入観が消えましたし、どんな仕事にも通じる仕事の難しさや向き合う姿勢を直に見せてもらったのでありがたかったです」と語った。  作詞をもりちよこ、作曲をドラマ「冬のソナタ」の主題歌を作曲したユ・ヘジュンが手掛けた主題歌「月の砂漠」を担当した城南海は「奄美大島の民謡の発声法を歌の中に盛り込みまして、民謡も日本の伝統ということで、和紙職人という日本の伝統を大事にして行くという気持ちは自分の歌に対する向き合い方に通じていると感じました」と述べ、主題歌の生歌も披露した。  石倉三郎は「感動しました。映画はまさに総合芸術ですね」と城南海の歌声に感動した様子そのままに「一生懸命作りました。あとは皆様のご意見をお待ちしております」とあいさつ。キム・コッピは「みなさん、この映画を楽しんでご覧ください。今日、このように皆さんとお会いできてとてもうれしかったです。今日お話しできなかったことはこれからインタビュー取材もたくさんあるのでそちらも参考にして頂ければと思います。ありがとうございます」とメッセージを伝えた。  最後に、劇場公開に向け、犬童監督は「テーマは“人と人”ということにすべてが集約されています。日本は長寿の国で高齢者社会に突入していますが、介護問題に関して、その状況にある人たち以外はまだまだ、鈍感な人たちが多いと思う。もっと知って欲しいし、介護業界で働く人にももっとfeature(フィーチャー)して欲しいと思います。これからの日本にはやはり人と人の“心のふれあい”が必要だと思っています。そういうメッセージをこの作品に込めました」と呼びかけ、舞台あいさつを締めくくった。  本作は日本と韓国、ふたつの歴史ある町並みを背景に、文化や価値観が全く異なる越前和紙職人と若き韓国人女性の2人が出会い、伝統工芸や老人介護を通じて少しずつ心を通わせていく姿を描くヒューマンドラマ。 映画「つむぐもの」 あらすじ:福井県、越前。和紙職人の剛生(石倉三郎)は、不遜で偏屈な性格で、妻を亡くして以来、誰とも心を通わせることなく生きていた。一方、韓国、扶余郡。無職で怠惰な生活を送るヨナ(キム・コッピ)は、人付き合いもうまくできず、人生の目標も見出せずに、空虚な思いを抱いていた。交わるはずのなかった二人の運命は、ある日、剛生が病魔に倒れたことで、つながり合う。半身まひで介護が必要になった剛生の元にやって来たヘルパーは、和紙づくりの手伝いと勘違いして来日した、ヨナだったのだ。頑固で偏見に満ちた剛生は、ヨナを受け入れようとしない。勝気な性格のヨナもまた、剛生に反発してぶつかり合うばかり。言葉も、文化も、価値観もまるで違うために、介護もうまくいかない。 二人は、最悪のコンビだった…だが、ヨナの常識にとらわれないでたらめな介護は、次第に、固く閉ざされた剛生の心を開いていく。 やがて、介護の理想と現実の間で苦しむ介護士、涼香や、和紙職人の仲間たちなど、周囲の人物にも変化が生まれていき…

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